現場を知るということ

豚料理専門「豚道」に欠かす事のできない、そして誕生のルーツといっても過言ではない仕入れ先である中濃ミート(協)、関市食肉センターへ視察に行ってきました。一般的に目に触れる事の無い、生産農家→と畜→脱骨作業→整形作業という一連の作業内容を見せて頂けるという事で、「従業員一同しっかりと見ておこう」という熱い思いで現地に向かいました。

まずは、ゲージに別けられた豚生体(先日搬入)がシャワーを浴びてきれいに洗われます。その後1頭ずつラインに流れ、各工程で手際良くと畜処理されます。
と畜処理された後は0℃に設定された冷蔵庫で2~3日間熟成され、その後、骨抜き→カット→正肉されるという流れになっていました。

こうして私達は2時間程一連の行程を視察をさせて頂きましたが、と畜現場を目の当たりにし、何も「豚」の事を知らなかった、理解しきれていなかったという事が現実でした。今回一連の作業を見させて頂き、改めて畜産農家の方やカット工場で最終的な正肉、出荷に至るまでの苦労を思い知らされました。

普段何気なくお客様に提供、あるいは自分たちで口にしている豚肉でしたが、今回自身の目で見て感じた「お客様に豚肉を提供できるまでの苦労」を、私達の店「豚道」に来て頂けるお客様一人一人に、言葉でももちろんそうですが、味わって頂いた時の「真の美味しさ」で伝わるよう、今まで以上に努力していこうと改めて思いました。

と畜→脱骨作業→整形作業の流れ

今回一連の視察を機に、従業員一人一人が様々な事を感じ取ることができ、改めて皆で「切磋琢磨していこう」と誓い合い満足感に満ちた1日となりました。

1.ゲージに別けられた豚生体。この後シャワーを浴びてきれいに洗われます。こういう姿を目の当たりにするとやはり心が痛くなります。 2,3.今回、一連の視察を案内して頂いた方の説明を真剣に聞くスタッフ。 4.非常に手際良くと畜処理されるラインを見て、スタッフ一同驚きと共に感動。 5.と畜ラインの建物に出入りする時は、必ず長靴の底を水で洗浄します。 6.冷蔵庫で熟成されている枝肉を見学。 7.きれいに処理され、整然と吊るされ並んでいます。 8.熟成された肉を骨抜き→カットしている行程です。手際の良さを目の当たりにして、またしても感動。